戦闘中に敵へマイナス効果を与える「デバフ武装」。
敵に付与できれば有利に戦闘を進められるようになりますが、重ね掛けや複数のデバフについては分からない部分も多いのではないでしょうか。
この記事では、デバフの基本的な効果や仕様をはじめ、重ね掛け・複数付与のルール、おすすめのデバフ持ちユニットまで、初心者にもわかりやすく解説します。
デバフをうまく使いこなせば、編成の幅がぐっと広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
デバフ武装とは
デバフ武装とは、攻撃した敵に対してマイナスの効果を付与する武装のことです。
攻撃力ダウンを付与して敵からのダメージを減らしたり、防御力ダウンを付与して与えるダメージを増やしたり…
敵にデバフを付与することで、こちらにとって有利な状況を作り出すことができます。
デバフの種類と効果
デバフの種類
デバフ武装によって付与できるデバフは、次の9種類が存在します。
防御力低下
敵の防御力を低下させることで、与えるダメージを増加させます。
デバフを付与した敵に対してどんな武装で攻撃しても恩恵を受けられます。
敵の防御力が異常に高すぎる場合にはあまり効果を感じられない場合もありますが、
そのような敵が登場するのは一部のイベントボスに限定されます。
ビーム武装被ダメージ上昇
文字通り、ビーム属性を持つ武装によって受けるダメージが上昇します。
物理属性、もしくは特殊属性の武装で攻撃しても効果はありません。
物理武装被ダメージ上昇
物理属性を持つ武装で与えられるダメージを上昇させられます。
ビーム属性・特殊属性を持つ武装によるダメージは変化しません。
特殊武装被ダメージ上昇
特殊属性を持つ武装によって与えられるダメージが増加します。
ビーム武装・物理武装で与えられるダメージは変わりません。
攻撃力低下
敵の攻撃力を低下させます。
それにより、敵からの攻撃で受けるダメージを減らすことができます。
機動力低下
敵の機動力を低下させます。
機動力は命中率と回避率に影響するため、敵の攻撃を避けやすく、敵に攻撃を当てやすくなります。
命中率低下
敵の命中率を低下させて、攻撃を回避しやすくなります。
デバフの種類とユニットタイプ
武装でどのようなデバフを付与できるかは、ユニットタイプ(攻撃型・支援型・耐久型)である程度決まっています。
防御力ダウンと各種被ダメージ上昇デバフは支援型のユニットが使用し、
攻撃力・機動力・命中率低下デバフの武装は耐久型ユニットが使用します。
攻撃型ユニットはデバフを付与する武装を持っていません。
デバフの効果時間
原則、敵に付与したデバフは1ターンの間継続します。
1ターンというのは、味方のターンと敵のターン(他に第三軍やシークレット軍がいればそれらも含む)をまとめて1ターンです。
例えば1ターン目の味方フェイズにデバフを付与した場合、敵のターンの間も効果は続き、2ターン目の味方フェイズに入ったタイミングで効果が消失します。
1ターン目の敵フェイズに反撃でデバフを付与した場合は、2ターン目味方フェイズではデバフの効果は続きますが、敵フェイズに入ったタイミングで切れてしまいます。
同じデバフを重ね掛けしようとした場合
同じデバフを付与しようとした場合、すでに付与されているデバフの効果量と、新しく付与しようとするデバフの効果量によって挙動が変わります。
元のデバフよりも効果量が大きいデバフを付与しようとした場合
すでにかかっているデバフより強いデバフであれば、元のデバフの効果を新しいデバフで上書きします。
デバフの効果量は後から付与した高い方の倍率が優先されることになります。
例えばすでに防御力25%ダウンを付与している敵に防御力30%デバフを付与すると、30%デバフに更新されます。
前の敵のターンにデバフが付与されていた場合、効果量とともに残りターンも更新されます。
そのため味方フェイズで上書きした場合、次の味方フェイズが始まるまで新しいデバフが有効となります。
元のデバフの方が効果量が同じ、もしくは効果量が大きい場合
元々かかっているデバフと同じ倍率、もしくは低い倍率のデバフを付与しようとした場合、デバフの付与は発生しなくなります。
先に付与していた高いデバフ倍率が維持される点はメリットですが、
敵ターンに付与していたデバフを味方ターンで上書きできないため、次の敵ターン開始時にはデバフが切れてしまいます。
もう一度付与しなおせばいいので大した問題にはなりませんが、一応注意が必要な仕様となっています。
違うデバフを複数付与する場合
効果の違うデバフであれば、同じ敵に対して複数付与することが可能です。
1体の敵に対して攻撃力ダウンや防御力ダウンを付与して、かなり弱体化させた状態で戦うことも可能です。
デバフの効果時間についても、デバフごとに効果が切れるまでのターンがカウントされます。
EX武装(属性を複数持つ武装)の場合
レアリティがURのユニットには、EX武装と呼ばれる強力な武装が用意されています。
EX武装は絶対命中だったり射撃値・格闘値・覚醒値のうち最も高い値が参照される仕様だったりと、一般的な武装にはない特徴がありますが、
ビーム・物理・覚醒のうち2つの属性を持っていることも特徴の1つです。


例えばガンダムエクシア(EX)のEX武装であるGNソード EXは、ビームと物理の2属性を持っています。
この場合、ビーム武装被ダメージ上昇と物理武装被ダメージ上昇の両方の恩恵を受けることができます。
同じ敵に対してビームと物理のダメージ上昇デバフを付与していれば、両方足した分のダメージ増加効果を受けられます。
ちなみにEX武装には武装属性ダメージ軽減を無効化する効果もありますので、
Iフィールドやフェイズシフト装甲などでダメージを減らされることはなく、複数属性がデメリットとならないようになっています。
そのため複数の属性を持つことは、シンプルにメリットだけ受けられる状態となっています。
被ダメージ増加デバフのよくある勘違い
デバフの効果量と最終ダメージについて、軽く解説しておきます。
ビーム武装などの被ダメージを増加させるデバフは、ダメージが〇〇%増加するという記載になっています。
ですが、実際に感じたことがある方もいるかもしれませんが、デバフがない状態から〇〇%ダメージが増えないケースがあります。


物理被ダメージ30%上昇の武装でデバフをかける前と後を比較してみると、ダメージは約1.18倍になっています。
30%増えるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
実はデバフが無い状態でも刹那がもつ与ダメージ上昇のアビリティで+15%、戦闘前に使用したアタックバーストで+20%、
そしてテンションが超一撃なので+30%されている状態です。
物理被ダメージ上昇デバフをかける前の倍率が100%+15%+20%+30%=165%、
30%デバフを付与した状態での倍率が165%+30%=195%。
そのため物理与ダメージデバフ30%によるダメージ上昇は18%程度になったのです。
ダメージ計算において、ダメージ上昇効果とダメージ減少効果は全て同じくくりになっていて、
それぞれの効果量を足し算して最終的なダメージ変化量を求めるため、このような結果となります。
(※ダメージ量が確定したあとに行われる防御/シールド防御は例外で、最終ダメージから20%/40%減少となります)
デバフ以外でダメージ上昇効果が発生している場合、デバフによる被ダメージ上昇は数値より少なく見えてしまいます。
もともとのダメージ上昇が多いほどデバフの効果は下がりますが、それでも重要なダメージ上昇効果です。
では、複数のタイプを持つEX武装の場合はどうなるのか。
EX武装は種類によって「物理+ビーム」「物理+特殊」「ビーム+特殊」の組み合わせが存在します。
これらの武装の場合、対応する被ダメージ上昇効果はどちらも効果を発揮します。
例として、物理+ビームのタイプを持つエクシアのEX武装で試してみます。



1枚目は防御力ダウン、2枚目は防御ダウン+物理被ダメージ上昇30%、3枚目はさらにビーム被ダメージ上昇30%を付与した状態です。
1枚目から2枚目で、1つ前にも確認できた、物理被ダメージ上昇による約18%のダメージ上昇が確認できます。
2枚目から3枚目ではさらに15%強ほどダメージが上昇しています。
これは、1枚目→2枚目→3枚目でダメージが165%→195%→225%と変化しているためです。
デバフごとのおすすめ開発ユニット
デバフの効果量は、いずれも武装レベルを最大のLV5まで上昇させた場合の数値です。
武装レベルが低い場合は、デバフの効果量もその分少なくなります。
防御力低下
Zガンダム3号機P2型

Zガンダム・エゥーゴの開発経路図を100%にすることで入手可能なアルティメットユニットです。
SSRの時点でも防御力30%減少デバフを射程2-4で付与することが可能なのですが、
URにすると射程が2-5、デバフ量も35%と破格の性能を持つようになります。
特殊武装の被ダメージ増加デバフを射程3-4の武装で付与することもでき、様々な画面で活躍してくれます。
URへの開発は膨大なキャピタルを要求されますが、正直それに見合った性能だと思います。
とはいえ、キャピタルに余裕がないうちは、後述する機体で代用しましょう。
Zガンダム

アルティメットユニットの影に埋もれがちな存在ですが、こちらも立派な防御デバフ要員です。
SSRの時点で射程3-5、防御力30%減少のデバフを付与できますので、
アルティメットユニットでなくても充分活躍してくれます。
移動力4ではありますが、変形すれば移動力5、かつ防御力デバフ武装は健在なので移動力4も欠点にはなりません。
フリーダムガンダム(ミーティア)

Zガンダムと同じく射程3-5、防御力30%デバフの武装を持っています。
さらに防御デバフ20%のMAP兵器もあり、状況に応じて違ったデバフの付与方法を使い分けられます。
空中適性△や大型サイズといった違いがあるため出撃シーンを選びますが、優秀なデバフ役なのには変わりありません。
キュベレイ

Zガンダムと同じく、Zガンダムの開発経路図に登録されています。
キュベレイ自体はZZガンダムにも登場するのですが、なぜかGジェネエターナルでは明確に区別されています。
Z版のキュベレイは射程2-5のファンネルに防御力30%デバフがついていてZガンダムと同等ですが、
変形がないので移動力が4のままとなるため、Zガンダムのほうが使い勝手がよかったりします。
ガンダム・ルブリス・ソーン

水星の魔女の開発ユニットで、射程2-4の防御力30%デバフを付与できます。
ビーム武装被ダメージ上昇
ウイングガンダムゼロ

最大射程5でビーム被ダメージ30%を付与できるユニットです。
移動力5、空中移動可、シールド持ちと、デバフ以外の基本スペックも充実しています。
自機中心型のMAP兵器もありますがデバフはついておらず、高難易度ステージではMAP兵器の出番はほとんどないかもしれません。
ベルティゴ

ガンダムXの開発機で、射程2-5のビットでビーム被ダメージ30%デバフを付与することができます。
役割的にはウイングガンダムゼロとほぼ同じですので、どちらから取得するかは好みで選んでもいいかと思われます。
とはいえステージ攻略的にはガンダムWの方が先になるケースがほとんどですし、
どちらかというとシールド防御も可能なウイングガンダムゼロのほうがおすすめです。
パーフェクトストライクガンダム

こちらもウイングガンダムゼロと同じく射程3-5、ビーム被ダメージ30%のデバフ武装を持ちます。
一括開発が実装されたとはいえ、他のユニットと比べると開発がかなり手間がかかる点がネックです。
物理武装被ダメージ上昇
ガンダムシュピーゲル

Gガンダムの開発機で、射程3-4の物理ダメージ30%デバフ武装を持っています。
しかも希少な特殊武装被ダメージデバフ(20%)もあるため、優先度は少し高めになります。
ガンダム・グシオンリベイク

鉄血のオルフェンズで開発できるユニットで、射程2-4の物理ダメージ30%増デバフを付与できます。
オルフェンズのエターナルロード攻略などでも便利ですので、いずれは入手をおすすめします。
ガンダムアクエリアス

ガンダムWの開発経路図100%で入手できるアルティメットユニットで、URに更新可能です。
射程1-3ながら物理武装被ダメージ上昇30%(URなら35%)を付与できる武装を持っています。
特殊武装被ダメージ上昇
キュベレイ(ZZ版)

射程1-3ではあるが特殊武装被ダメージ30%増加デバフを持つ希少なユニット。
他に特殊武装デバフを持つ開発ユニットはZ3P2型(ULT)かガンダムシュピーゲルくらいしかいないこともあり、優先度は非常に高いです。
最大射程5のファンネルで防御力20%デバフも付与できますが、可能なら防御デバフは別ユニットに任せてしまいたいところです。
攻撃力低下
サイコ・ガンダム

開発ユニットでは最大射程5の攻撃力低下デバフを持つユニットが現時点で存在しません。
そのため、最大射程4でデバフを付与できるサイコ・ガンダムがおすすめ候補に挙がります。
他にザクⅢ改やサイコロガンダムも同様の武装を持っていますが、Iフィールドとシールド防御を持つのはサイコ・ガンダムのみです。
そのあたりの比較については別の記事で行っています。
機動力低下
クィン・マンサ

耐久型ユニットには珍しい、最大射程5のデバフ武装を持っています。しかもデバフ量30%。
Iフィールドとシールド防御もあり、支援防御役としても優秀です。
デバフ目的での入手は大いにありだと言えます。
命中率低下
命中率低下デバフを持つユニットは多くないですが、現状では敵からの命中率が高いためあまり活躍できるタイミングがありません。
敵の攻撃力は高いが命中率がかなり低い敵などが登場した場合には活躍の目が出てくるかもしれません。
プロヴィデンスガンダム

ガンダムSEEDの開発ユニットで、射程2-4の攻撃で命中率15%ダウンを付与できます。
シールド防御とフェイズシフト装甲も持っていて、支援防御役としても活躍できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はデバフ武装の仕様とおすすめ開発ユニットなどを紹介してきました。
デバフについて少しでも理解が深まれば幸いです。
育成するユニットに悩んでいる場合は、この記事で紹介しているユニットから探してみるのもいいかと思います。