こんにちは、アンダープロフェシー案内役の小生です。
今回はアンダープロフェシーで想定されていない行動を取り、ゲーム性を破壊してきました。
前提：アンダープロフェシーとは
アンダープロフェシーとは、エージェントではなく自分自身がエーテリアスと戦うホロウです。
戦うといってもエージェントのようにアクションで戦うのではなく、
TRPG形式で攻撃などのコマンドを選択して進めていく形となっています。
アンダープロフェシーの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
今回の記事は、アンダープロフェシーについてある程度把握したうえでご覧いただくことをおすすめします。
超大量のギアコインを稼いでみた
最初はギアコインの量をバグらせました。
アンダープロフェシーには「オメグミ」というゴールドボンプがいます。
1回だけ攻撃でダメージを与えることができ、与えたダメージ×100倍のゴールドコインをプレゼントしてくれます。
ここでゴールドボンプに超強力な一撃を与えて、どれだけ多くのギアコインを入手できるか試してみました。
超強力な一撃を与える方法
大きなダメージを与える方法はいくつか考えられますが、
とにかく大きなダメージを与えることを考えると、一番現実的なのはHPをとにかく多くすることです。
というのも、攻撃力を上げていくのは固定値で伸ばしていくしかありません。
敵を倒してパワーを成長させたり、ショップで攻撃力や会心ダメージを伸ばしたりといった手段がありますが、
どれも攻撃力+3みたいに決まった数値しか伸びません。
これでは何万、何十万というダメージを出すまで途方もない時間がかかります。
それに対して、HPであれば固定値+割合で増加していきますので、指数関数的に成長させることが可能です。
例えば敵を倒した時の成長で「水を飲む」を選択した場合、HPは+10の固定値増加と現在HPの15%分増加します。
上の画像だと、固定値の10と現在HP810,994の15%である121,649を合計した121,659増加するようになっています。
15%の増加であっても、10回増加すればもとの4倍、33回の増加なら100倍になります。
HP増加の選択肢が出るかどうかも運次第ですが、HPが減る選択肢を回避しながら敵を倒せばHPをどんどん増やすことができます。
HPを増やしてもダメージを増やせないと思われる方がいるかもしれませんが、
「聖なる鎧」を入手していると、現在のHPに応じたダメージを与えることが可能です。
これを利用して、増やしたHPをそのままダメージに転嫁させて大ダメージを狙います。
満を持してゴールドボンプと対峙
というわけで、準備を万全に整えてオメグミ（ゴールドボンプ）に挑戦します。
攻撃力は約1万、HPは1.1億まで成長させました。
聖なる鎧の追加ダメージは5%ですので、500万の追加ダメージが発生するはずです。
来ました、550万ダメージ！
ドロップしたギアコインは、ダメージの100倍なので55億枚となりました。
これで好きなだけショップで買い物ができます！！
・・・おや？
これは・・・
・・・動かなくなりました。
操作画面が出てこなくなり、ただただゴールドボンプの踊りを眺め続けるゲームに変わってしまいました。
できそうなことは、ホロウから一時離脱するかギブアップするかくらいでした。
とりあえず一時離脱してもう一度ホロウへと入ってみることに。
ゴールドボンプのイベントは終了したようですが、イベントマス移動することができません。
爆弾を置いたりすることもできません（置けても移動できないので爆発しませんが…）
完全に脱出不能になってしまいました。
頼みの綱のカスタマーサポートに連絡すると、ある程度の解決策を提示してくれました。
ですがどれを試しても解決せず、最終的には最後の解決策で提示された「ギブアップ」を採用することに。
せっかくHPを10億まで増やしたのに・・・無念。
結論：コインの増やしすぎは危険！！
HPを限界突破させてみた
ここである仮説が浮かびました。
ゼンゼロの内部では、数値は32ビットで処理されているのでは？
32ビット整数（符号付き）とは？（クリックして展開）
プログラムの世界では数値の扱い方にも複数の規格が存在します。
そのなかでもよく使用されているのが、32ビット整数（符号付き）です。
パソコンなどでは32ビットもしくは64ビットというメモリのまとまりでデータを扱えるのですが、
そのなかでも32ビット時代で扱えた最大の規格が32ビット整数（符号付き）です。
64ビット扱えるのが当たり前になりつつある昨今でも、32ビット整数（符号付き）が非常によく使われます。
32ビット整数（符号付き）で扱える数値は、-2,147,483,648～2,147,483,647の範囲となっています。
扱える数字がプラスマイナスおよそ21億の範囲に限定されているのですが、普通のプレイならこんなに大きな数字は使われません。
では、プラスマイナス21億の範囲を超える値が出るとどうなるのでしょうか。
詳細はここでは割愛しますが、範囲を超えてしまうと反対側から戻ってきてしまいます。
オーバーフローと呼ばれる現象です。
仮にゼンゼロの数値、今回のギアコインが32ビット整数（符号付き）で扱われているのであれば、
55億コイン入手の時点で上限の21億を超えてしまい、予期せぬ挙動をしてしまったものと推測されます。
であれば、ギアコイン以外の数値でも32ビット整数（符号付き）の制約を受けるのではないかと考え、
先ほどの検証では11億だったHPを、21億まで増加させることにしました。
というわけで、HPを20億まで増加させた状態で、さらにHPを増加させてみます。
無事にHPが21億を突破しました。
ですがまだ安心できません。
近くの徘徊するエーテリアスと戦闘して、本当にHPが23億になったか確認してみましょう。
戦闘に入ると、HPは－19億となっていました。
オーバーフローが発生して、HPが負の値となってしまいました。
試しに攻撃しようとすると、こちらの攻撃は発生せずすぐ敵の攻撃が発生しました。
敵の攻撃は吸収されましたが、聖なる盾の効果なのか不具合なのかまでは判別できませんでした。
その後はゴールドボンプのときと同じように、操作画面が消えてしまいました。
幸いにして、こちらの場合はホロウから一時離脱するとマップを移動できるようになりました。
どうやら戦闘になっても逃げることに成功すれば操作不能にはならないようです。
このままでは誰とも戦闘にならないので、宿屋でマイナスになったHPを回復することにします。
自分から宿屋に移動したにも関わらず、戦闘不能で搬送されたことになっているようです。
ギアコインもしっかり取られました…
－19億のHPを回復させるのに1,000コインでいいとか…この宿屋、優秀すぎません？
HPが21億を超えると、オーバーフローによってマイナスになってしまいました。
完全クリアルートで真のラスボスのHPを削りきってみた
完全クリアを目指す場合、ボス戦の最後に真のラスボスが登場します。
このラスボスはHPが700万あり、さらに毎ターン攻撃力が2倍、3倍、4倍…と増加していくため、通常では削りきることができません。
基本的には強制敗北のイベントで、こちらのHPが尽きることでイベントが進みます。
そのため敵の攻撃力やHPは意味を成しません。
では、このHPを削りきるとどうなるのでしょうか。
実際に予言者のHPを削りきって確認してみました。
戦闘準備
ギアコインとHPをオーバーフローさせるほど稼ぎを行ったので、正直疲労感が…
ということで、とりあえずラスボスのHPを削りきれる程度までステータスを上昇させました。
HPがオーバーフローしてリセットさせたあと、もう一度2700万までHPを増やしました。
パワーは370、スピードとパワーも100を超えています。
仮にプライドが手加減していなくても、一撃で倒せる状況です。
実際にHPを削りきってみた
それでは予言者との戦いへと向かいます。
まずは最初の英雄との戦闘です。
当たり前のように一撃で倒します。
そのあと最初の英雄は再び動き出し、誰も味方がいない状態での2戦目ですが…
関係なくワンパンします。
いよいよ予言者との戦いです。
さすがに一撃とはいきませんでしたが、6回ほど攻撃すれば倒せるはずです。
予言者の攻撃力をもってしても、しばらく倒されることはなさそうです。
そして、運命の時…
予言者のHPを削り切りました！
敵はあなたにぶちのめされた。
あなたの勝利だ！！！
予言者を倒すことができました！！！
・・・え？
回避成功？
さっき倒しましたよね？
なんか攻撃されてるんですけど・・・
いや、どう考えても血迷ってるのはオタクのほうじゃん。
予言者のHPがマイナスになりましたが、何事もなかったかのように戦闘が継続しています。
どうやら完全にイベント戦扱いとなっており、HPを削りきっても倒すことができないようです。
それでもどうにかHPを削りきってもらい、どうにかイベントを進めることにしました。
予言者の攻撃力は275,100ですので、393ターンもかかったようですね。
こちらのHPが尽きると、通常通りイベント戦が進みました。
イベント戦の最中、何度も「ぶちのめした」表示が出てきました。
この表示は攻撃して敵のHPがゼロ以下だったら毎回出るようですね。
最終的にはプライドの攻撃でフィニッシュ。
プライドのトドメがかわいく見えるほど、すでに予言者のHPは激しく減らされていましたが…
結論：イベント戦では、HPをゼロにしてもラスボスを倒せない。